アジサイ
梅雨の季節に、華やかに庭を彩ってくれる、誰もが知る植物の1つです。
ですが、意外に奥が深く、色々な種類のアジサイがあります。
アジサイの種類
大きく分けて4種類の系統があります。
・ガクアジサイ
花がガク型になったアジサイで、アジサイの基本種です。
・ヤマアジサイ
ガク型のものの他に、手まり型もあります。愛好家に人気の高い系統です。
・園芸品種
日本のアジサイを元に品種改良した様々な園芸品種です。
・外国のアジサイ
カシワバアジサイやアナベルなど、洋風の庭によくあう外国産のアジサイです。
アジサイと花の色
アジサイは多くの種類で、土壌が酸性なら青色に、アルカリ性なら赤色になります。
一般的に、酸性土壌の日本に自生するアジサイは青色が多く、ヨーロッパに渡って改良された品種は赤色系統が多いです。
了解しました。以下にアジサイの剪定について章分けしてまとめます。
アジサイの剪定時期と剪定方法
美しいアジサイの花を長く維持するためには、剪定のタイミングと方法が重要です。アジサイの種類によって剪定の最適な時期は異なります。
旧枝咲きアジサイ
日本原産の旧枝咲きのアジサイ、例えばテマリタイプやガクアジサイ、ヤマアジサイなどは、7月末までに剪定を終えることが推奨されます。なぜなら、8月に入ると来年の花芽が形成され始めるからです。北米原産ですがカシワバアジサイもこの時期になります。
剪定の際は、今年咲いた茎から2~3節下の部分を切り落とします。このとき、脇芽の上で切ることがポイントです。また、切った部分から50~70cm伸びて開花するため、アジサイが大きくなりすぎない様にするためには、これを意識することが重要です。
一方、冬季(11月~3月)には、休眠期の剪定を行います。このときは花芽がついていない枝や古い枝を取り除きます。これにより新たな枝の成長を促し、風通しを良くすることで、病気や害虫からアジサイを守ることができます。
さらに、全体の形状を整えるためには、根元から全体を切り落とす方法があります。ただし、この方法を採用する場合、翌年の花は咲かないことを覚悟する必要があります。翌年も花を咲かせたいときは、枝を半分ほど地際から切り戻し、残った半分は花芽を残して切り落とします。これを数年間続けることで、適切な大きさと形状を維持することができます。
新枝咲きアジサイ
新枝咲きのアジサイ、たとえばアナベルやノリウツギ(ピラミッドアジサイ)などは、花が咲き終わった後、つまり翌年の2月から3月までの間に剪定します。
新枝咲きアジサイの剪定方法も基本的には旧枝咲きアジサイと同様です。ただし、こちらの種類では花芽がその年の4月以降に形成されます。これらのアジサイを適切にメンテナンスすることで、見事な花を長く楽しむことができます。