樹木について
山中育樹園では、たくさんの樹木を育成・販売しています。
そもそも樹木ってなんなのでしょうか?そんな話をしたいと思います。
草と木
シラカシとか、モミジとか、よく町中に植えられている背の高い『木』と呼ばれるものと、パンジーやタンポポのように地面からちょっとのところに生えている『草』と呼ばれるもの。これらの違いは何なのでしょうか。
専門的な話になりますが、これらの違いは二次肥大成長があるかないかによって分類されています。
二次肥大成長とは、形成層輪の働きによって茎や根が太っていく成長のことで、これにより植物はどんどんと大きくなっていきます。そうすると体が支えられなくなるため『木化』することによって、体が倒れないように維持していきます。
落葉樹と常緑樹
冬になったら葉っぱがなくなっているヤマボウシやハナミズキなどの樹木と、一年中緑の葉っぱをつけているシマトネリコなどの樹木。これらは『落葉樹』『常緑樹』と分類されています。
山中育樹園でもこの分類は重要視しており、園内でも分けてご案内しているコーナーも多いです。
日本では一般的に、冬は休眠に入るものを落葉樹、一年中葉をつけているものを常緑樹と呼んでいます。
ちなみに、常緑樹に分類されるクスノキやカシは春に突然落葉することがあります。1週間程度の期間ですが葉っぱがなくなることもあり、枯れたのか??と驚きますが、ただの生え変わりだったりします。
広葉樹と針葉樹
広葉樹は左のように拡がりのある樹形になるのに対し、針葉樹は頂芽優勢が強く、一直線ではっきりした主幹ができます。
そのため木材としてよく使われるのは針葉樹です。みなさんも、『スギ』や『ヒノキ』はよく家の材料として聞いたことがあるのではないでしょうか。