池田の自然素材で作られたエクステリア

外構をどんな形にするかなかなか悩まれ、そのタイミングで当園を訪れて頂き、エクステリアのご提案、設計、施工をさせて頂きました。

お伺いした時は建物以外は何もできておらず、玄関ポーチも未施工の状態で、さぁ何をしようか、ご提案も楽しい限りでした。

イメージでの打合せを重ねていきました。自然素材がお好きで、石などをふんだんに使いたいというご希望でしたので、CGとは別に、石の貼り方など、手描きなどでもイメージを共有していきます。

エクステリアのイメージを建物と調和させるため、住宅もCGで再現し、全体の統一感を調整していきます。

自然石を洗い出しの中に組み込むイメージや浮き階段の浮き具合のイメージでなど、実際の現場寸法から高さなどを一つ一つ丁寧に検討します。浮き階段は特に、蹴上の高さ一つでイメージががらりと変わってしまいます。

 

 

さぁ、完成です!門周りのゲートは天井裏が木目調パネルとなっており高級感を漂わせています。壁面のレンガ貼りは海外から輸入したアンティークレンガを使用しています。左の植栽との調和も取れて優しくも高級感のある門周りとなりました。

左側の石積は兵庫県産の丹波石を使用しています。門前には少しスリットを取り植栽を施しました。

扉をくぐると大きな丹波石の階段が待ち受けます。来客者は扉を開けてすぐにこの大石と出会うこととなり、美しいアプローチを印象づけています。この石は兵庫県の真ん中あたりにある産地まで探しに行ったこだわりの一枚です。

 

その先には大きな一枚石の浮き階段と、特徴的な幕板のウッドデッキがあります。幕板は後で出てくる裏のフェンスとデザインを統一させています。

浮き階段の立ち上がりはモルタル櫛引仕上げを行っています。もともとシンプルなコテ仕上げだったのですが、途中で思いついた私の提案にお客さんが乗って下さり実現しました。御影石の荒い側面と、ワントーン下がった櫛引仕上げの表面がよくマッチしています。

家の裏側には板幅を変えた美しいフェンスから優しく光が差し込みます。和室前の庭となるため、シンプルな苔の庭を作りました。アプローチとの関連性も込めて、御影石の大判を使っています。

夜の門周りはさらに美しいです。上からの優しい光が表札や洗い出しの面、石張りの輪郭を照らし、植栽の奥に仕込まれた照明が樹木を美しく演出します。

本当に楽しく、お庭づくりをすることができました。ありがとうございました。