芝生の選び方・管理の基本

●暖地型の芝生と寒地型の芝生

芝生には大きく分けて、暖地型の芝と寒地型の芝があります。

暖地型は夏は緑で冬場は枯れる(休眠)し、寒地型は冬場も緑です。

暖地型芝の代表的なものとしては、バミューダグラス、ノシバやコウライシバがあります。

コウライシバは近年の住宅用芝としては最もメジャーに用いられています。成長速度を抑えられた改良品種であるTM9なども注目を浴びています。

寒地型芝の代表的なものとしては、ケンタッキーブルーグラス、ベントグラス、トールフェスクなどがあります。

基本的に弊社のある関西地方では暑さに耐えられず、寒地型芝を綺麗な状態で一年中維持するのが難しいです。(※トールフェスクについては関西地方でも山間の方など、一部生育可能な場所もあるようです。

どうしても一年中緑を楽しみたい方は、オーバーシーディングというテクニックもありますのでご相談ください。

●緑のじゅうたんになるのが早いのは?

暖地型芝は基本的に切芝と呼ばれる四角形に切られた形で売られており、一度張ってしまうと、一面の芝生になるのも早いです。

寒地型芝は種子で流通しているため、発芽から緑のじゅうたんになるのに非常に時間がかかります。※ロールで売られているものもあります。

つまり、暖地型のコウライシバ等の方が、より早く緑のじゅうたんを楽しむことができます。

こういった理由からも、関西の新築外構やリフォーム業界では、一般的に施主様の特別な希望が無ければ、コウライシバを貼っていることが多いです。

●安いのは?

寒地型芝の方が種子で売られているため、安く仕上がります。

ただなかなか綺麗な緑のじゅうたんにならないため、追い撒きをしたり、根気強く芝生と向き合う必要性があります。

●関西でおすすめなのは?

寒地型の芝はなかなか関西では厳しいことが多いと思いますので、おすすめは暖地型の芝です。

基本的には昔から根強く愛されている、関西地方使用実績ダントツでNO1の『コウライシバ』

コウライシバより若干成長が早く、踏圧に弱いといわれますが、きめ細かくゴルフ場のグリーンでも使われることのある『ヒメコウライシバ』

最近ではコウライシバの成長抑制改良品種である『TM9』も弊社ではよく貼らせて頂いております。こちらは若干値段が高めですが、結構ほったらかしでも綺麗な芝生を一年楽しむことができました。

あくまで一例ですが、弊社の敷地内で試験的に貼ってみたのですが、忙しさで芝刈りを忘れていたにも関わらず、何故かそこまで伸びずに緑のじゅうたんを保ったままで冬を迎えました・・・。

芝刈の頻度が大幅に減らせるというのは間違いないようです。

あくまで緑のじゅうたんを庭で楽しみたいという気持ちが前提の話ではありますが、まとめると下のような感じではないかと思います。

【とことんこだわりたい派】☚ヒメコウライシバ・・・コウライシバ・・・TM9☛【楽して綺麗】

まとめてみるとコウライシバが人気な理由がわかりますね。

●日当たりの悪い場所では?

基本的に、日当たりの悪い場所では芝生の生育は期待できません。

最低でも5時間以上は日が当たる場所を選びましょう。

その前提ではありますが、上記のおすすめのうちでTM9は日当たりがいい所でないと厳しいみたいです。

コウライシバは割と日当たりが悪い環境や水はけが悪い場所でもいけてる時もあります。

建物と境界塀に挟まれた1mぐらいの暗く狭い場所などは、普段はお客様に「難しいです・・・」と説明していますが、なぜか綺麗に生えそろっていることもあるからわからないものです。

●地面の状態は?

どの芝生も、排水がとれていることが重要です。芝生を貼るスペースの近くに溝や桝がある場合は、そこに向かって勾配をとり、表面の水を排水するようにしましょう。

また、土質としては、寒地型の芝は砂っぽい方がよいですが、暖地型の芝は少しだけ粘土分を含んだ、手を握って少し固まるぐらいの土がよいです。※コネコネして細長い棒にならないぐらい。

●芝刈りについて

芝生を綺麗に保つためには、芝刈りは必須の作業です。

それではまず芝刈りをするにあたって、どのような道具を揃えればいいでしょうか。

芝刈り機には大きく分けて、「リール式」「ロータリー式」「バリカン式」があります。

リール式は芝面をきれいに仕上げることができます。

ロータリー式はリール式よりやや粗い仕上がりになりますが、高さの違う雑草などが混じっていても一緒に刈ることができます。

バリカン式は小さい面積を安価で手軽に刈ることができます。

つまり

①芝生にとことんこだわりたくて綺麗な芝生が欲しい人→リール式

②雑草が結構生える庭で、面倒なのでまとめて刈りたい人→ロータリー式

③小さい面積で芝生を楽しんでいる人→バリカン式

ということになります。

【注意点】

芝刈りの時、一気に高さを縮め過ぎないように注意しましょう。光合成のバランスが崩れ、枯れてしまうことがあります。だいたい3分の2ぐらいまでのイメージで刈りましょう。

 

 

●エッジの処理

芝生は匍匐茎といって、どんどんと横に横に広がって成長していきます。境界部分が盛り上がったり、ごちゃごちゃするととにかく見栄えが悪いです。

美しい芝生を保つにはエッジの処理は必要不可欠です。

基本的にはターフカッターや鎌で、根までしっかり切り取ります。

コンクリートや縁石、花壇などの際の処理は下の図のような感じの手順で行うと綺麗に仕上がります。